乾ききったギター

 

良い天気ですねえ……。

 

さすがに2連休だと、

やれることが多くて有意義(個人的に)な時間が過ごせます(笑)

 

買っといて全然聴いてなかったCDを聴いたり、

観るヒマのなかったDVDを観たり……(笑)

外出? しませんよ?

 

そんなのw

 

さて、今日はかねてより紹介したかったけど上手く書く自信がなくて

ずっと保留にしていた作品を、満を持して(?)紹介してみたいと思います。

 

ジョン・フルシアンテ

『Inside of Emptiness』

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Red Hot Chili Pappersのギタリスト ジョン・フルシアンテ

ソロ作品です。

 

“ロック界随一の芸術肌ギタリスト”で知られるフルシアンテ。

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レッチリではよりエンターテインメントに、ロックに攻めていますが、

ソロとなると、その芸術趣向が断然オモテに出ています。

 

何枚も出しているソロアルバム、それぞれが違うコンセプトになっていますが、

この『Inside of Emptiness』は

ミクスチャー寄りのオルタナティヴを鳴らしてきたレッチリとは打って変わって

ゴリゴリのガレージロックに挑戦した作品です。

 

決して良くはない録音環境の中で、乾ききったギターを響かせる。

 

ただこれだけなのに、なんでこんなにもカッコいいんだろう。

なんでこんなにも、切なくなってくるんだろう。

 

そもそもレッチリすらまともに聴いてこなかった俺ですが、

たまたまCDショップでこのアルバムを見つけてジャケ買いして

聴いたその瞬間から、

ジョン・フルシアンテというギタリストの大ファンになりました。

 

音のひとつひとつに、魂が込められている。

本気で鳴らしているのがわかる。

 

弦を弾くごとに、フルシアンテの感情がバチバチと放出されているような、

とてつもないエネルギーを感じます。

 

ヴォーカルもフルシアンテ本人がとっていますが、

これがまた……。

 

渋い。

 

少し嗄れた、深みのある声色で

吐き捨てるように歌い上げる。

 

ちゃんと歌えるのに、

「俺はヴォーカリストじゃない。ギタリストだ」

と言わんばかりに、

あくまで全体のうち一つのエッセンスとして歌っている。

 

なんといってもイチオシは、

“LOCK ON”ですね。

このアルバムのレビューでみんなが挙げる名曲で、

ありきたりな選曲になっちゃうけど、

やっぱ一番はこの曲ですよ……(笑)

中盤のギターソロ。

 

あれはズルい。

 

あんなの、痺れないわけがない。

ロックが好きなら。

 

全体を覆い尽くす、なんともいえない悲しさ、切なさ。

このアルバムを夜に暗い部屋で一人で聴いたら、

どんな気持ちになるんだろう。

やってみたいけど、怖くて出来ない……(笑)

 

フルシアンテの作品は、

レッチリのファンじゃなくて、ロックが好きな人にオススメ。

……いや、もちろんレッチリもロックでカッコいいけどw

 

ただ、レッチリの延長線上で聴くにはもったいない。

 

 

Inside Of Emptiness【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳付】

Inside Of Emptiness【高音質SHM-CD/解説/歌詞対訳付】